大正から昭和にかけて活躍した日本画家の堂本印象のコレクション展「旅する印象 -画家が見つめた、ひと・町・自然-」が、6月25日(土)から9月25日(日)に京都府立堂本印象美術館にて開催される。
日本や東洋の古典芸術をもとに西洋画の手法を取り入れた具象絵画、そして戦後には抽象絵画へと幅広い展開を遂げた印象の表現。その変化には、昭和27年(1952)に61歳で初めて経験したヨーロッパ旅行が大きく影響したといわれている。今回の展示では渡欧に関連した作品とともに、大正時代に訪ねた中国に基づく作品も展示。熟達した境地の洒脱なヨーロッパ風景と、若手画家時代の大正ロマン漂う中国風景を存分に堪能できる展示となっている。
堂本印象コレクション展「旅する印象 -画家が見つめた、ひと・町・自然-」
会期:2022年6月25日(土)~9月25日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
観覧料:一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円
※( )は20名以上の団体料金
65歳以上の方(要公的証明)および
障害者手帳をご提示の方(介護者1名含む)は無料
主催:京都府、京都府立堂本印象美術館、京都新聞
助成:一般財団法人地域創造
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定を変更する場合がございます。
ご来館前に当館ホームページなどで最新情報をご確認ください。
展覧会のみどころ
具象から抽象まで。1人の作家とは思えない表現の幅
印象は、日本や東洋の古典芸術をもとに西洋画の手法を取り入れた具象絵画から抽象絵画へと幅広い展開を遂げました。昭和27年(1952)、61歳で初めて渡欧し、長年憧れを抱いたヨーロッパの景色に心をときめかせながらスケッチをしています。この渡欧時に新しい美術動向にも触れたことにより、目指すべき芸術のあり方を確信し、抽象絵画を指向するようになりました。
本展では、さらに、30代前半の印象が描いた中国風景の作品も展示します。熟達した境地の戦後の作品と若手画家時代の大正ロマン漂う作品をそれぞれお楽しみいただけます。