YouTuberのVLOGでルーティン動画を目にすることが多い昨今。モーニングルーティンやナイトルーティンでコーヒーを煎れるなんてシーンは見慣れたものだ。この流れに乗じてこだわりの一杯を求める方も多いのではないだろうか。今回紹介するのは、家電業界で名を馳せるBALMUDA(バルミューダ)から、中でも根強い人気を誇る電気ケトル「BALMUDA The Pot(バルミューダ ザ ポット)」だ。

BALMUDA(バルミューダ)は2003年に設立した東京発の家電メーカー。設立当初はPC周辺機器を製造し、その後に空調家電、キッチン家電とラインナップの幅を広げていく。最近では家電量販店だけでなく、洋服や家具、インテリアが揃うライフスタイルショップ「CIBONE(シボネ)」でも取り扱っていて、もはや家電の域を超えた家電メーカーへと成長を遂げている。

無駄を削ぎ落とした洗練されたデザイン

コーヒーや紅茶をドリップするために造られたプロダクトは、その役割に必要ないものは一切削ぎ落としていて、とてもミニマルだ。つやのないザラっとしたステンレス素材がその雰囲気をよりいっそう高めている。また、ヨーロッパのティーポットのような形は、どことなく懐かしさを憶える。道具の原型をモダンに昇華した洗練されたデザインと言えよう。

圧倒的な注ぎ心地

一定の太さで並行し緩やかにカーブするノズルは、手ブレなどのリスクが少なく安全に心地よくお湯を注ぐことができる。湯切れもよく、すべての動作をスムーズにしてくれるディテールには、さすがの一言だ。

「形態は機能に従う」という言葉があるが、このプロダクトはまさにその通りのモノだ。ケトルの最大の目的(機能)である「お湯を注ぐ」という行為を突き詰めて完成したデザイン(形態)が、この「BALMUDA The Pot(バルミューダ ザ ポット)」なのだ。モノで溢れる現代だからこそ、選ぶ価値のあるアイテムだと私は思う。