ausが15年ぶりのアルバム『Everis』をリリース

先日久しぶりの新曲「Until Then」の発表が大きな話題となった東京出身の音楽家ausが、フル・アルバム『Everis』を4月26日に〈Lo Recordings〉からリリースする。〈Lo Recordings〉はJonTyeが設立したイースト・ロンドンを拠点とする老舗レーベルで、これまでにGrimesやThurston Mooreなどの作品をリリースしてきた。同レーベルからの日本人アーティストのリリースはSusumu Yokota以来となる。
『Everis』はausにとって15年ぶりのオリジナル・アルバム。自身が主宰するレーベル〈FLAU〉の事務所で2017年に起こった空き巣事件によって、楽曲データを盗難された後、ausはPC上のディテールを追求するのではなく、心の奥底に潜む個人的なストーリーから何かを作り出そうと決心した。
そして、ミニマリズムの反転と絵描き歌のようなレイヤリングというアイデアに基づき、つながりの消えてしまった記憶の間に音楽のシナプスを作り出すように、個人的な記憶に関連するフィールド・レコーディングとシネマティックなストリングス、多彩な電子音を組み合わせ、aus史上最もエモーショナルなアルバムに仕上げたという。
制作には〈FLAU〉のHenning Schmiedtや高原久実、Noah、Danny Norbury、Emma Gatrillに加え、親交の深い日本人アーティストGutevolkと横手ありさ、ハルダンゲル・フィドル奏者で〈ECM〉からもリリースするBenedicte Maurseth、英国の即興音楽家Patrick Farmer、オーストリアの音響作家Glim、メルボルンのシンガーソングライターGrand Salvoら多彩なゲストが参加。
現在、アルバムから「Landia」と「Swim」が公開されている。