今回紹介するアイテムはGILDAN(ギルダン)のロングスリーブTシャツ。GILDANは1984年にカナダで創業したTシャツの専門ブランド。その後Tシャツ大国であるアメリカで大流行。現在では世界No. 1のシェア率を誇り、古着屋でよく見かける90年代のバンドTやアパレルブランドのプリントTなど、ほとんどがこのGILDANをボディに採用している。ロンTがトレンドの昨今、メーカーで欠品が出るほどの人気ぶりだ。流行に敏感なフリークなら一度は袖を通したことがあるだろう。
圧倒的なコストパフォーマンス。アメリカらしい解釈を持った消耗品は、リアルなライフスタイルを体現する
USA企画でありながら1枚1000円程度のロープライスが魅力だ。楽天などの通販サイトから簡単に購入できるため、使い込んだら買い替えるということが簡単にできる。実際に本国ではコストコなどのローカルなスーパーで販売されており、日本のように「ファッションアイテム」という立場ではなく「消耗品」としての側面が強い。いわば、現住人のライフウェアなのだ。良いモノを長く使うという日本的な価値観ではなく、どこでも手に入る安価なモノをガシガシ使って、ヨレたら買い替えるというシンプルかつ合理的なルーティンがアメリカらしさを感じさせる。
乾燥機に入れ、サイズ感・素材感ともにアメリカ仕様で着るのがツウ
6.0ozのコットン素材はサラッとした優しい肌触り。そのまま着ても良いが、GILDANの味を引き出すならぜひ乾燥機に入れてほしい。生地が縮み素材の目が詰まることで、パリッと肌離れの良い質感になるからだ。また、乾燥機で縮むことを想定した長めの着丈は、程よく縮むことで身幅のあるアメリカらしい綺麗なボックスシルエットに変化する。洗濯物を干す文化がないアメリカでリアルに使われているシーンを想像すると、シンプルなロンTながらも武骨でカッコいい雰囲気が感じられるはずだ。
最近では日本人向けに「ジャパンフィット」も展開されているが、ご購入の際はくれぐれもUSA企画で。
見かけのデザインだけでなく文化的なマインドまで感じ取ることができたら、このアイテムの本当の良さがわかるはずだ。
ぜひ一度試してもらいたい。