映画の演者が掛けている渋いメガネがいつの時代のどのようなモノなのか気になった経験はないだろうか。『JFK(ジェイエフケー)』の「ケビン・コスナー」や『The Good Shepherd(グッド・シェパード)』の「マット・デイモン」など。その中でも最もメジャーな小道具が今回の主役だ。

アメリカ3大ブランドの一つであり、その歴史は世界最古

SHURON(シュロン)は1865年創業の老舗メガネメーカー。155年もの長い歴史を持ったブランドはアメリカ3大ブランドの一つとして数えられ、現存するブランドでは世界最古だ。その中でも1947年に発表されたブランドの看板モデル「RONSIR ZYL(ロンサー ザイル)」は、ケンタッキーフライドチキンの創業者である「カーネル・サンダース」や黒人解放指導者である「マルコム・X」が愛用していたことで有名だ。

時代の流れに左右されない普遍的なデザイン

ここ数年のファッションカルチャーの変遷を追うように、メガネ業界も様々なデザインを打ち出してきた。その中でも、このモデルがもっとも人気を博したのは60年代。当時は一般のサラリーマンがビジネススーツに合わせて掛けるような「普通のメガネ」だったが、最近ではアイビーやアメトラをはじめとするファッショナブルなスタイルをより引き立たせるための「ファッションアイテムとしてのメガネ」の側面が強い。現に、オリバーピープルズやトムフォードなど、ファッション業界にも影響を与えるようなアイウェアブランドのコレクションにも必ずと言って良いほど打ち出しているデザインになった。
時代の流れとともにメガネがファンションアイテムとしての側面を兼ね備えてもなお残り続けているところに、このモノの魅力を感じる。

時代背景を感じる豊富なサイズ展開は歴史あるブランドならではの名残

現行のブランドでは珍しく、レンズサイズに加えブリッジサイズ・テンプルサイズまでを細かく指定してオーダーができる。理由は「RONSIR ZYL(ロンサー ザイル)」発表の当初はコンタクトレンズも一般には普及していない時代で、視力矯正が必要な人は老若男女問わず大勢の人がメガネを使用していたからだ。しかし、現在ではコンタクトレンズが普及したことで誰もが掛ける道具ではなくなり、フレームサイズを細かく指定する必要がなくなったため他のブランドにはない商品ラインナップになっている。
フレームサイズをオーダーできるのは単なる視力矯正器具として使用されていた時代のブランドならではの名残なのだ。

およそ70年間時代の流れに左右されることなく残り続けているデザインは、他のブランドにはない「歴史」という魅力が存分に詰まっている。「何か良いメガネを掛けたい」という方は、これを選んで間違いないだろう。

mdnt.store 取り扱い商品

RONSIR ZYL Glasses w/ Slipper Temple Ebony

RONSIR ZYL Glasses w/ Slipper Temple Tortoise

RONSIR ZYL Glasses w/ Taper Temple Ebony

RONSIR ZYL Glasses w/ Taper Temple Tortoise